
先日リリースしたqua-quaのミニアルバム「Alchemic Flower」についての制作ノートを、実はこっそり書き溜めていました。何回かの細切れに分けて、ブログのほうでもご紹介していきたいと思います。まだ音源を聴いていらっしゃらない方はぜひいちど曲を聴いた上でお読みいただけるとさらに楽しんでいただけるかと思います。
【シンセ編】 いつでもシンセの音を使える時代になったので
アコースティックな音は好きですが、打ち込みばっかりやっていたおかげで同じぐらいシンセも大好きです。qua-quaでもその両方を生かした曲作りをしよう、というコンセプトなので、今回もリズムセクションを中心にコンピュータを使用した打ち込みで作っています。(って、今更そんなに珍しい話でもないですが……。)
終わってみれば仕上がりとしては比較的歌や楽器演奏が中心になっている曲が多く、あまりシンセシンセした感じのものは少ないのですが、一曲だけそれを大爆発させた曲を作りました。「失楽」です。
昔はシンセの機材をそろえるのが大変でした。一台一台が高価でしたし今より情報も少なかったのでおいそれと買うわけには行きません。必然的にシンセのチョイス=その人の曲風や個性、という時代でした。しかし今はコンピュータにインストールされたソフトシンセでたくさんの音が楽々と出せます。一見パラダイスのような環境ではありますが、裏を返せば誰でも気軽にシンセの音を使えるということでもあるので、その音をどう使うか、というセンスとか個性みたいなものはなるべく大事にしたいなと思いながら作っています。
技術的な話を書くと、前作「Silica」を制作した時はYAMAHAのMOTIF ESが大活躍したのですが、今回はハードシンセは一切使わず、すべてソフトシンセでまかないました。使っているのは、NEXUS2、Stylus RMX、Kore2+KOMPLETE5、それからCubase5付属のSpector、Monolouge、HalionOneなどです。そんなに特殊なものは使ってないはず。仕事での曲作りもしているのでソフトシンセはそれなりにぼちぼち数を揃えているのですが、しばらく使っているうちによく使う音がだいたい決まってくるので、以前ほどいろんな音源を試すことはなくなってきました。有事に備えてたくさんのソフトを持つのも悪くないと思いますが、それよりもどういう音を出したいのか、どういう曲にしたいのかを把握しながら道具を選択していったほうが、整理されたサウンドになるのではないかと思っています。
(あと2~3回ぐらい続きます)