「radiko(ラジコ)」が全国のラジオ局を聞ける有料サービスを開始するので、妄想を膨らませてみた

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ネットでラジオを聞く事が出来るサービス「radiko(ラジコ)」が全国のラジオ局を聞ける有料サービスを始めるんですってー。

全国でradikoが聴ける「radiko.jpプレミアム」を4月1日スタート。月額378円」(AV Watch)

以前ラジオのディレクターの仕事を少しだけしていたのですが、そのラジオの仕事をはじめる10日前ぐらいに北海道でrajikoのサービスがスタートしたのでいろいろ思い出深いのです(今はラジオの仕事はやってません。念のため)。今日はこのradikoについていろいろ考えてみたいと思います。

そもそもradikoとは

知らない方のために説明すると、radikoというのは、パソコンやスマートフォンでラジオを聞けるサービスです。今いる地域を自動的に判定して、その地域で聴取可能なラジオ局のみを選局可能。つまり北海道にいたら東京のラジオは聞けないのです。

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ちなみにパソコンだとこんな感じ。札幌にいるのでばっちり札幌の放送局が並んでいます。

あと、スマホは無料アプリがあります。これをインストールして選局するだけでどこでもラジオが聞けます。

radiko.jp
無料
(2014.03.26時点)
posted with ポチレバ

今回始まるエリアフリーのサービスは技術的に難しいわけではありません。だってインターネット経由だし。ただ、元々の放送免許ってやつがそもそも特定のエリアでの放送を前提したものであったため、これまではradikoのサービスも基本的にはエリアを限定したものとなっていました。技術に制度が追いついてなかったような感じ。

ちなみに、radikoのサービスが開始されて間もなく発生した東日本大震災のときには、被災地に情報を届けるため一時的にエリアフリーとなったことがありました。この時まだ東北ではradikoのサービス自体が開始されていなかったので何も聞けなかったのです。北海道でもまだでした。ぼくもこのとき恩恵にあずかってJ-WAVEとか一生懸命聞いていましたっけ…。

radikoのエリアフリーに伴う放送局の戦略を妄想してみます

今回、このエリアフリーとなるサービスには月額378円が設定されており、この価格が妥当なのかどうかはふたを開けてみなければ分かりません。が、ひとまず個人的に応援したいサービスではあります。

さて、ここからは推測、というか妄想です。

もしユーザーから徴収した使用料が、ユーザーの聴取した割合によって各放送局に分配される…なんていうシステムだったとしたら。これをチャンスと捉える放送局も出てきそうですよね(ほんとにそうかは分かりません。妄想の話)。直接の使用料分配はなくとも、エリアフリーのリスナーが増えて行けばリスナー層や地域の変化によって新たな広告主が現れる可能性というのも十分に考えられます。

で、そうだとしたら! 放送局側にとって、この「Radikoのエリアフリー化」に対しては3つの戦略があると思います。

(1)コンテンツの量・質ともに優れる在京の局が、地方にそのリスナー層を拡大して行く。

(2)地方局が他地域のリスナーを意識した番組やコンテンツを制作し、新しいリスナー開拓にうって出る。

(3)そんなの知らん。無視。

(1)はいちばん簡単ですね。有名タレントやDJによる番組やスポーツ中継などなど、何もしなくても聞きたがる人が一定の数いそう(かくいうぼくもこの一定の数の中に入ります)。

(2)もけっこう面白いと思うんですよね。たとえば北海道は観光地としてもメジャーなわけで、これから北海道に訪れようとしている人に向けて地元の今いますぐの情報を届けられるというのは双方にとってメリットになるんじゃないかと思います。羽田にいてこれから飛行機乗る人がラジオ聞いて「今日の昼は○○のラーメン食べいくかー」とか「エアポート千歳止まってるのか」みたいな(笑)。ほんと例えばですけど。

ラジオはその特性上「車を運転中のリスナーさん」というのが大きなターゲットの一つとして捉えられている訳ですが、Radikoの登場で「移動中のスマホユーザー」もターゲットとして無視できなくなりつつあります。その一つの形が「飛行機で移動する人=県域をまたぐ人」。県域をまたぐというだけでラジオ業界にとってはニッチなカテゴリーのはずです。これからは機内でのWi-Fiスポット提供も当たり前になってくると予想され、今いまではなくともこうした需要は出てくるのではないでしょうか。

ちょっと話が飛躍しましたが、そもそもRadikoによる他地域のリスナーというのはラジオを聴取する事に対してある程度以上積極的であると考えられます(わざわざお金払ってラジオを聞いている訳ですし…!)。コンテンツ次第ではこうした人たちを囲い込む事も可能かもしれません。

(3)現実的にはこれが大半かな。特に、民放ラジオというのは基本的にその地域に根ざしたメディアです。広告主となる企業は地元の企業である事が圧倒的に多いので、「広告主の意向に沿う番組」という視点で考えれば、全国化に注力する事にはそれほど強い意味がないはずです。例えば東京で北海道の地元スーパーのCMを聞いても仕方ないですし…(個人的にはよその土地のローカルCM大好きなんですが・笑)。

ところでおまえはどうするんだ、と言われそうなので…

上記は完全に想像の領域なので実際どうなるかは全く分かりません。ただ、同様の先行サービスだったLISMO WAVEがau端末限定&FM放送限定だったのに対してこちらはすべてのPC・スマホユーザーに門戸が開かれています。いちラジオファンとして、おもしろい化学反応が起こることを心から期待したいと思います。

…ところでぼくはというと在京局、特にinterFMが聞きたいので入ろうかと思っています。それこそ東京につくなりiPhoneのradikoでエアチェックを開始し、気になるアーティストのアルバムをその場でiTSで買ったりしてました(今回の話題と直接関係ありませんが、この一連の流れがすべてiPhone1台で済んでしまう恐ろしい世の中になってしまったのも感慨深い)。

あとね、東京のオンエアの空気感ってやっぱり洗練具合が違うんですよね…。個人的にはこの「土地ごとのオンエアの空気感」にいちばん興味あります。


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