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【書く技術】事実は同じでも「オピニオン」の持ち方ひとつで大きく記事が変わる

以前にラジオディレクターとして番組制作や原稿執筆などをしていた経験から、ブログの書き方のコツ、あるいは表現や発信のヒントになりそうなことを少しご提案していけるんじゃなかろうか…と思い立ったので、しばらくシリーズ的に書いてみようかなと思います。

今日は「事実は同じでも、その記事のオピニオン(意見)で記事は大きく変わる」という話です。

「オピニオンは何なのか?」という軸がはっきりしていると伝わりやすく感情移入もしやすい

ブログに限らず、「何かの魅力を伝える」というのは発信の基本シチュエーションのひとつだと思います。

好きなマンガの魅力を伝える、お気に入りのiPhoneアプリの魅力を伝える、好みのラーメン屋の魅力を伝える…などなど、いろいろありますよね。

しかし、その魅力を伝えるのに単純に「これはめっちゃいいです!」と書くだけが方法ではありません。そのよさの裏にある、魅力をさらに引き出せそうな面白い話がないだろうか? それを伝えるためにはどういった手段を取ることが有効か? あるいは、それを伝えてどうするの? …みたいなものをうまく組み立てて行くことで、話の展開も受け手の感情移入も大きく変わってきます。

概論をこねても分かりづらいので、ここでひとつ例を出します。「とある店のラーメンがおいしい」ということをベースにして記事に書きたいとします。

その場合、記事のオピニオン(意見・主張)はなんなのか。何を言いたいのか。いくつかのパターンが考えられます。ちょっと並べてみましょう。


ここのラーメンはWebや雑誌で人気だ。いちど食べてみたい。

これは論外です。伝聞パターンです。筆者はこのラーメンを食べてません。これなら参照した元記事を読んだ方が有意義です。


ここのラーメンはおいしかった。

これがいちばんスタンダードなパターンですね。日記的なブログとか、SNSの投稿なんかではだいたいこんな感じ。とは言えこれでも問題はありません。実際需要はあります。おいしいなら行ってみようと思うわけですから。しかし、これはただの感想であり、オピニオンはありません。ここからもっと踏み込めるはずです。


ここのラーメンはおいしいのですごく応援している。よかったら食べに行ってみてほしい。

上の記事とコンテンツ的な差はありません。ただそこに「応援している」という筆者の主観とか意見が入るだけで、記事に説得力とか厚みが出てきます。これがオピニオンです。
 
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「ラーメンがおいしい」ことを伝えるのに、ラーメンがおいしい事実そのものをオピニオンにする必要はない

しかし、「ラーメンがおいしい」という事実を踏み台に使ってまったく別なオピニオンを訴えたり、あるいはそれすら踏み台にして最終的にラーメンのおいしさを強調することも、やり方によっては出来ます。この可能性について考えてみたいと思います。たとえば…


ここのラーメンはおいしい。実は全て○○産の厳選した食材を使っている。つまり、○○産の食材のレベルは本当に高い。

ラーメンのおいしさを軸に、本当に訴えたいオピニオンは違う所に持って行くパターンです。ラーメンがおいしいんだから素材もいいと言われれば確かに納得です。ラーメンの魅力と同時にこの食材のよさが伝わります。

このパターン、実際は「○○産がよい」ということを言いたいがための逆転の発想で考えつくパターンかもしれません。


ラーメンはとてもおいしいが、実はダシを取るのに今では希少となった○○という魚のダシを使っており、この魚は激減している。美味しいものの裏には犠牲があるのだ。

大分極端な例えですが(実際にこういうラーメン屋があるわけじゃないのであしからず。例えです)ラーメンのおいしさから、逆に何らかの警鐘を鳴らしてしまうパターンです。

この例の場合は環境とか資源について考えてもらおうという方向性に振っていますが、これも「ラーメンがおいしい」というだれでも感情移入しやすいテーマから入っていくことで本来のオピニオンを際立たせることが出来ます。


ここのラーメンがおいしいのは、店主の○○さんが何年も味を研究したその賜物であり、○○さんの努力はとても素晴らしい。

こちらは、ラーメンに関わる「人」にフィーチャーしたオピニオン。ラーメンがおいしいことはあくまで彼の努力をアウトプットした結果であり、店主の人柄や、努力することの大事さについて訴えたいというパターンです。

これってラーメンをフックにして人柄を伝えていますが、結局ラーメン食べてみたくなりますよね。とても相乗効果があります。

ちなみにこれ、僕の心の中では「青汁パターン」と呼んでいます。
平日の午前中とか、青汁の通販番組でこういうパターンの作りをしているのが多いです。前半で店主の苦労話と今の成功を紹介し、後半で「そんな○○さんが日々の努力を続けるために飲んでいるのが青汁です」とか続くわけです。これもコンテクストにひっかけて何かを伝える、古典的だけど今でも有効なパターン。

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大事なのは自分なりの「オピニオン」(意見)です。

こんな感じで、かなり極端な例もありますが、「ラーメンがおいしい」という誰でも興味を持ちそうなことをフックに使って話をいろんな展開に持ち込むことが出来ます。

例では大分ひねってしまいましたが、感想の他に何かひとこと主観的な意見を入れるだけでも記事の厚みは違ってきますし、また面白いことに、そうすることで「ラーメンがおいしい」という元々の軸も引き立ってきます。記事執筆のご参考になれば幸いです!

※本文中の例はすべてフィクションであり、また記事中のラーメン写真も一切本文内容とは関係ありません。(あーラーメン食べたくなってきた)


ご覧いただきありがとうございました。よろしければ以下の記事もどうぞ!


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投稿者:

よしだ

よしだ

Webプロデューサー、レッスン&セミナー講師、マーケティングコンサルタント。ときどきカメラマンとしても活動。

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