外の土地に何かを届けたければ、そこに近い所に行くのがベストだよね、という話

20100926_singapore_0692_w1600

いま音作りの仕事でお世話になっている、とある方。はじめは普通にメールのやりとりなので特に気にしていなかったのですが、よくよく話を聞くと現在シンガポール在住とのこと!

その方が、札幌にいらっしゃるタイミングがあったので打ち合わせでお会いしてきました。メールではいろいろやりとりさせていただいていたのですがお会いするのは初めてで、いろいろと面白いお話を聞くことが出来ました。その中で印象に残った話を、書いても差し支えなさそうな範囲で今日は書いてみたいと思います。

いまお世話になっている会社さん、札幌・東京のほか、シンガポールに事務所があるんだそうです。ここではとあるコンテンツを制作しているのですが、最近になってシンガポール事務所を設立。

法人税が安いとか、いくつかの経費も抑えられるっていう実利的な側面はあるんですが、それ以上にシンガポールを選んだ理由としてとても大きいのは「ローカライズ」というポイントなんだそうでした。

ローカライズにベストな方法は、そこに近い所に飛び込んでしまうことだ

ローカライズとは、例えば日本語で作ったコンテンツを、英語とか他の言葉に翻訳し、別な言語圏の人も楽しめるようにすること。単純な内容の翻訳だけでなく、たとえば内容の文化的なニュアンスが他の国の人にも通じるのかとか、通じないならどうやって置き換えるのかとか、あるいは登場する固有名詞が他の国の言葉で変な意味になってないかとか(笑)、そうした機微的な部分も含まれます。

そもそもシンガポールは、元々イギリスの植民地であったため英語はデフォルト。また中国系の移民も多いので中国語もOK。シンガポール自体が多くの人種が集まる国なのですが、その中でもこの2つの言語に自由が利くというところが大きく、アジア圏に向けたローカライズという意味ではシンガポールはうってつけな土地なんだそうです。

札幌に居ては、こうしたローカライズの壁を乗り越えるのはどうしても難しいのです。これは仕方ない。東京ならまだその口を探すことは多少容易でしょうが、「最初からアジアを見据えてもの作りをするためにはシンガポールがベスト」と、そうした作業をいきなりシンガポールでやっちゃうというのがすごいなー。夢が広がります。

ぼくが以前ラジオディレクターをしていた時に「現場百遍」という言葉をよく教わっていたのを思い出しました。「とにかく(取材の)現場に行って話を拾い続けろ、迷ったら現場に戻れ」と。そうしないと面白いものはできないよという意味で使っていました。でもこれって、多少形は変われどもどの仕事でも共通することですよね。その土地に通用するものを作りたければその土地に行け、というのはシンプルですがなかなかな難しいことでもあります。

とはいえ、こうしたローカライズをはじめとしたアジア圏での挑戦はまだまだ始まったばかりということで、ぼくも微力ながら応援したいと思います。何で応援したらいいかな。ボンボンつくって振ったりしようか(違う)。

ネットがあれば確かに世界には届く、でも「届けよう」と思わなければ届かない

インターネットの登場で「これからはみんなが世界で勝負できる時代だ」と言われるようになって久しいですが、本当に何かを届けようと思ったら、そのための努力がやはり必要なんだなと実感した話でした。

ぼくが主に作っているのは音楽なので、言葉の壁はそれほど気にすることないジャンルではあります(歌詞の問題はあるにせよ…)。これまでそもそも世界の壁を乗り越えようとは考えもしていなかったですが、こうして意外と身近な所に世界は広がっていて、伝えるための努力を続ければ届いていくものなんだなーと感じ、いろいろと今後の活動について勇気をいただきました。

ちょっとした打ち合わせのつもりが話が面白すぎてついつい話し込んでしまい、気づけば1時間ぐらい居座ってしまいました。Tさん、お忙しい所貴重なお話をいただきありがとうございました!

余談ですがぼくも10年ぐらい前にシンガポールには観光でいったことあるのですが今はぜんぜん様子が違うみたいですね。シンガポールの思い出と言えばたまたま立ち寄ったシンガポール国立博物館があまりに面白すぎて1日入り浸り、日本人ガイドの方に「変わった方ですね」って言われたのを思い出しました。

※ちなみに写真はフリー素材を使ってます。


ご覧いただきありがとうございました。よろしければ以下の記事もどうぞ!


もし記事が気に入りましたらぜひシェアをお願いします!Share on Facebook0Tweet about this on TwitterShare on Google+1

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です